クリスチャンの結婚相談所「リベカ」立ち上げの時のストーリー

代表の中西じゅん子です。2017年8月、日本仲人協会の「仲人士資格試験」を受け、「ミニストリーリベカ」として会員2名からのスタートでした。

金沢でいくつかの教会が集まって有志によるクリスチャン結婚支援をしていましたが、やがて限界が見え始め、「もっと活動を広げなければ」と思いスタートしました。

地元の結婚支援で難しいと思ったときに、関東のクリスチャン結婚相談所をご紹介したところ、すぐに結婚が決まったことがあり、「やっぱり専門の結婚相談所は早く決まるんだ」と実感しました。

当然、自分の会員2名では何もできないので、初めから「日本仲人協会」に加盟することにしました。そうすることで、他の結婚相談所とやり取りをすることができ、クリスチャンを探すことができるからです。

牧師夫人である私が「有料の結婚相談所なんて、しても良いだろうか?」「他の人にどう見られるかなぁ~・・・?」と悩みましたが、金沢で活動しているときに出会った独身クリスチャンの悩みが深く、深刻であることが分かったので、思い切って資格を取ったり仲人協会への加盟を決めたのでした。

当時から私も月に11,000円の会費を支払いながら加盟していました。無料で得られることには限界があり、結婚支援を1から学ぶためには犠牲が伴う覚悟が必要だと思ったからです。

私はその間、個人情報の取り扱いや契約、トラブルへの対処の仕方など法律に沿った運営方法を学び、「あの時、思い切ってスタートしてよかった!」と思っています。

時には頭が痛くなり、目を開けられないほどになってベッドに入る、というような日もあり、毎日パソコンに向かって「あと一人、お見合いをしないかと声をかけてみよう」と、自分にできることをとにかくできるだけ多くこなすという日々でした。

「クリスチャンだから結婚できない」「出会いがない」「もう自分は結婚できないのでは?」と悩む独身クリスチャンの顔を思い浮かべながら、「あと一人声をかけてから寝よう」と、夜遅くまで格闘していたことを思い出します。

「もし自分だったら・・・」

私自身はクリスチャンの結婚相談所を利用した経験がないのですが、30歳を目前にしたとき、とても心が焦ったり、自分自身の魅力が全くないように思い、落ち込んだりしたこともあったのです。

当時は今よりもっと周囲の結婚年齢が低く、平均年齢は女性で25~26歳くらいだったようです。

「結婚を切望し、祈っているのに一向に出会いがなく、結婚が決まらない」という独身者が40歳になり、50歳になり、ますます難しくなっていく現実を思い、「これは何とかしていきたい」という使命感のようなものがリベカを始めた時に与えられました。

あれから今年(2024年)で7年が経ち、多くの独身クリスチャンと面談したり、相談を受けてきました。

クリスチャン同士の結婚は数も限られる上、様々な条件により簡単ではありませんが、そのような中でも不思議なように神様が備えていたとしか思えないケースをたくさん見てきました。

また、一人で悩んでいた方も、誰かに相談できることで心が軽くなったり、前に向かって進んでいけることも実感してきました。

とても一人ではできない働きですが、感謝なことに志を同じくするスタッフが一人、また一人と加えられ、気づけば7年間で262名(2024年10月19日現在)の方が結婚へ導かれました。

スタッフの中には独身時代に結婚について悩んでいた人、リベカで結婚の恵みに与かった人もおり、親身になってサポートについて考えてくれています。

結婚は個人にとっての大きな祝福ですが、家族にとっても、教会にとっても大きな祝福と喜びです。

少子高齢化している日本社会、日本のキリスト教界を見ても、結婚が大きなカギを握っていることだと思っています。

衰退傾向にあるキリスト教界が元気になってほしい願いは、創設時からずっと持ち続けています。そして、1組の結婚が家族や教会に大きな喜びをもたらした報告を受けるたび、また新たに頑張ろうという気持ちが与えられます。

独身クリスチャンの皆さんへ

リベカにはたくさんのお問い合わせや入会希望のご連絡をいただいていますが、一度ご連絡をいただいてから躊躇している人、周辺で様子をうかがっている人が多くいらっしゃいます。

私自身、クリスチャンの結婚相談所に入会するということは最終手段のように思いましたし、正直、「お金を払って婚活をするのは嫌だなあ」と、入会しないで済む方法をいろいろ考えると思います。

しかし、今はクリスチャンではない一般の方々も結婚に苦労していることを思えば、クリスチャンの結婚がいかに難しく、狭き門のようになっているか、少し考えたら本当は分かるはずです。

ですが残念ながら多くの教職、牧師先生方の中には「業者を使って婚活するのは反対だ」「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」とおっしゃる先生もおられます。

でも一度、このままでよいのかを考えてみてください。このまま待っていて出会いがありそうか。いつか結婚できそうなのか。それはいつなのか…。

独身クリスチャンの皆さんへは、いずれかの婚活支援団体へ所属することをお勧めいたします。

リベカであれば嬉しいですが、教団やふさわしいところ、いずれかに所属してほしいと願っています。そうでなければ自力では難しいからです。

私は地元で副代表の辻と一緒に無料ボランティアでの結婚支援をしていましたが、無料団体へは所属したほうが良いですが限界があります。それは全国的に同じ結果をもたらしています。

私が有料の結婚支援を始めようと思ったのは、有料の結婚相談所の実績が顕著だったからです。考えてみたら、無料であれば双方に責任はなく、「紹介してもいいし、しなくてもいい」ということになってしまいます。

教団単位の結婚支援では人数の限界もあります。それで大きな教団であっても、実際に結婚に至るカップルは10年活動していても「ゼロ」、もしくは数組というところがほとんどです。

「自分のところに来てほしい」と願う方がいらっしゃいますが、それは逆の考えで、「その人と結婚するためなら移住してもよい」と思うのであって、初めから自分の家や教会、仕事を変えてまで結婚に踏み切れる人はほとんどいません。

同じように「お金を支払う価値があるのか?」と様子見の方が非常に多いですが、紹介の保証も結婚の保証もないけれどもお金を支払い、犠牲を払って登録している人のところにチャンスが回ってきていると思うのです。

「クリスチャン結婚支援ミニストリー リベカ」の名称は、ご存じのようにアブラハムが息子のイサクへのお嫁さんを探す際、遠くまでもしもべを遣わして、近くの異教の女性からではなく、真の神様を信じる女性の中から選ぼうと願い、リベカが導かれたという創世記の個所から取り上げました。

アブラハムは、「真の神様を信じる女性の中から探すことは、神の御心にかなうことであり、そのための時間や労力をかけるだけの価値あること」とみなしたからこそ行動したのではないでしょうか。

リベカの発信をただ読んでいるだけの方も多いことと思います。

ぜひご自身の結婚への願いを周囲(家族、牧師、信頼できる人)に伝え、祈っていただいてください。

次に、できることはあらゆることをしてください。具体的には、登録できるところにできる限り登録し、実際に活動を始めることです。婚活期間を短くしたい、早く結婚したいと願う方は複数の結婚相談所に登録している方もいらっしゃいます。

趣味や習い事、ランチにお金は払っているけれども、婚活にはお金はかけたくないという方がいらっしゃるなら、その順番でよいのか一度考えてみてください。結婚したらパートナーや家族にお金や時間を使うことはできるでしょうか?

クリスチャンの結婚支援は、活動する独身クリスチャンも、支援する側も、もはや双方が犠牲と責任を伴わなければ進んでいかないと感じています。

結婚の願いに対して「何か一歩を」と思われる方は、ぜひリベカへご連絡ください。